思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

タワーリングインフェルノ

☆☆☆★

有名だけど見逃してるシリーズ。『ポセイドン•アドベンチャー』と、タイトルの雰囲気も、(乗り物)パニック映画という点も似ている。高層ビルが舞台という点では、『ダイ•ハード』っぽさも感じた。
本作は、(私は知らんけど)スター俳優を集めたオールスター映画。そのせいで、私からすると、知らない中年や老人たちの(肉体的および精神的に)イチャつくシーンをなんべんも見せられる、まことにめんどくさい作品でもある。主人公にフォーカスして、90分にしてほしいくらいだ。『新幹線大爆破』の海外版が短くなったように。
ちゃんと炎が上がるまでも30分かかるが、そのあともひとつひとつの危険ポイントを丁寧に描いていくので、長いのだ。
よほど早送りしようかと思ったが、次第に火の手が広がる中で、消火と救出しようとする消防隊、このビルを設計した主人公がであった人を助けようと奮闘する、そして上階に取り残された人が逃げる中で、忘れたころに犠牲者が出る。平均すれば、15分に一人くらいだろうか(3時間近い映画だからね)。しかも、その死に方がさまざまで、飽きさせない。一番衝撃だったのは、外壁についたエレベーターから女性が落下し、途中の突起物に当たってバウンドするところ。崖からの落下ではお馴染みだが、特に何もないビルの外壁では、そのインパクトはデカい。誰が有名人かも知らないから、だれが死んでもおかしくない、分からない。なんとなく、死んだのはスターではないような気もするが……(^^;)
死亡率は『ポセイドン•アドベンチャー』よりも高く、そういう意味ではリアルというか、楽しめたかも。