思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

団地の奥さん、同窓会に行く


☆☆★

ピンク映画。映画制作現場がテーマということなので、観た。
主人公が俳優だが、売れないので、ピンク映画に出演することで糊口をしのいでいる。
内容としては、まあありがちな、男優にも女優にも「変わりはいくらでもいるんだよ」とか、本番やろう、とかで、そこまで舞台裏の暴露、みたいなのはなかった。
ただし、本番なしとはいえ、セックスシーンは大変なんだということは分かった(^^;)
奥さんが同窓会へいくほうは、百人が百人ながら予想できる通り、好きだった人と寝る、という展開。ただし、その前に、6人しか集まらなかった会場で、使いっ走りだった男が、ボス的な男のために主人公の奥さんとセックスを始めて、それを誰も止めない、というのは、頭おかしいのか?! と製作者の正気を疑う展開。コメディとして成立しているのか?? ただの強姦でしょ?(´Д`)
ピンク映画だから、主人公の男が男前じゃないのは、ピンク映画を観るような男は、しょせん冴えない奴ばかりだから、敢えてそうしてるのか? ヒロインのほうも、妻役の人も映画製作現場の女優も、どちらも全然美人じゃないのが、リアルというか、観客である我々の世界との地続き感を醸し出していたかな。
ちょっと良かったのが、助監督役の、古舘寛治。ちょくちょく見る、メガネに髭面の名バイプレイヤー。『カメラを止めるな!』の日暮にちょっと似てかも。彼をちょっと知的にしたような感じで。