思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

花と沼


☆☆★

城定秀男監督のピンク映画。
職場で皆からキモいと言われている課長だが、主人公だけは「キモ専」なので、ひそかに盗撮や盗聴で、それをオカズにしている。
キモいのは分かっているが、興奮もするという、アンビバレンツは、描けているのかいないのか、実に微妙というか難しいテーマ。
コメディタッチでもあるので、いかにジョジョといえど、『悦楽交差点』ほどの深みはない。
ただ、やはりモテない男かついちおう会社で部下がいる身としては、この課長のことを他人事だと笑っておれないんだよなぁ(^^;)
課長が風俗に行って、時間切れになった途端、罵倒されるのもなんかリアルで、風俗幻想が吹っ飛ぶ(^^;) これまた『悦楽交差点』のほうが微妙なリアルとファンタジーの間を描いていた感じ。
女優さんは、二枚目とのベッドシーンはともかく、キモおじとの絡みもあって、大変だったろうなぁ……(考えたら、AVは一分の売れっ子男優をのぞけばほぼそんな状態なのかもしれないが)。