☆☆★
川井さんが劇伴担当ということで観た。エベレストもの（？）。エベレストでレスキュー隊として活動する、役所広司率いるチーム・ウィングスは、エベレスト山頂付近に墜落したセスナに積まれていた極秘書類を回収するミッションを引き受ける。
エベレストものは、最近は『神々の山嶺』とか、他にも観た気がするが、その中ではもっとも軽い（リアリティの低い）作品。
CGも、合成も、アクションも、脚本も、（あとは、別に気にはならなかったが、演技も）全てにおいて。ヒロインは雪焼けとか凍傷、顔を真っ赤に特殊メイクして頑張ってたけど。
川井さんの劇伴も、『リング２』的な、一部盛り上がる曲もあるが、基本的には、メインテーマとかは作らない状況説明曲。エンドロールの歌ものは、『修羅 黒衣の反逆』のように、川井さん編曲っぽいのだが、どうやら違うらしい。
以下ネタバレ
インドで行われるサミット絡みの国際謀略ものっぽい感じにしているが、どういう事情だろうと、高山登山の最中に襲われるのは変わりないので、別に登山ものの定番として、普通に登頂の一番乗り争いで良かった気がする。典型的なジャンルミックス問題やね。
ノリとしては、『リスタート・アース』とかに近い、最近の中国映画のテイスト。
ヒロインの兄が残したダイイング・メッセージの正体も、大した意味はないと思ってたけど、白鳥座の、花言葉みたいなことって、なんやねん、という感じ。無理矢理ドラマ的な盛り上がりを入れました、というところが見え見え。
