思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

まぼろしの市街戦

☆☆

これまで何回か、タイトルからあらすじはチェックしたもなの、観る気はあまりなかったが、隠れた名作というか、通好みらしい記述を見かけ、この度観てみた。
(時代は第二次ではなく第一次大戦らしい。観ている間はわからなかったけど。軍服がスコットランドのスカートなのはへんだなとは思ってけど)フランスのある田舎の街を占領していたドイツ軍が、撤退の置き土産として夜中に爆発する爆弾を街の真ん中に設置した。それを街にいるイギリス軍の協力者の市民が知らせ、一人の伝書鳩担当兵が、フランス語ができる、という理由から潜入、爆破を阻止する任務を与えられる。
街に残っていたのは、精神病院の患者たちだけ。彼らの勘違い中世宮廷劇に、主人公は巻き込まれることになる。そもそも、数十人の精神病患者たちが、共通の勘違いをするってのはあり得ない/リアリティないんじゃいの? 知らんけど。
それだけでなく、様子を見に来たドイツとイギリスの両軍部隊が街の中央広場で鉢合わせると、中世のファランクスよろしく2列に並んで、せーので発砲し、同時に全滅するまで撃ち続ける。これまたドリフのコントなみのコメディだ。
よく言えば、反戦思想の、皮肉の効いたシュールな映画、ということで評価されているらしいが、私には全然ダメ(´Д`)