中編を2作収録。
ひとつ目がクレオパトラ。エジプトの妖術で、転生を繰り返すようになったとする。死後すぐではない、というのがミソ。数十年後のユダヤのサロメは知っているが、イエスと同時代人だとは知らなかった(^^;) モローの絵でしか。
さらに年を経て、パルミラの王女に。これまた聞いたような国の名前だが、ローマと伍して戦ったのは知らなかった。
クレオパトラとサロメは70年代なので、いかにも古臭い絵柄。パルミラ編になってからは、ようやく普通に見られる。ラストにはちょっとしたどんでん返しも。
ふたつ目は冒険もの。あの南北極地探検家アムンゼンの晩年を知ることができる。「幼女」というには、本作にでてくるのは、バンシーかとも言われるが、完全な幻。北極圏で昔言われていた、幻の大陸についてのドラマだ。