思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラえもん 新・大魔鏡


☆☆

旧・映画版は観ている筈だが、ほとんど記憶にない。原作は去年か一昨年に再読したので、だいたい覚えていた。
犬の王国のディテール(というか大道具)が増えたくらいで、基本的には作画のアップデートを目的にしたリメイク。
リニューアル後の一作目? なせいか、わさび版にもすっかり慣れてしまった2023年の現在の感覚では声優の演技も、キャラの雰囲気も違う。のび太の部屋も違うのには驚いたけど。畳じゃなくカーペットだった。
そもそも論だが、しずかちゃんの人物造形の薄っぺらさが改めて痛感させられる。逆に、スネ夫はこれ以降、映画版では常にのび太以上の軟弱者キャラに貶められていて可哀想(´Д`)

以下ネタバレ

異星人の本名があるのに、勝手に名前をつける傲岸不遜さは、『新・鉄人兵団』のピッポでも問題にされていたが、本作からあったんだなぁ。まあ本作は、犬として振る舞っていた時点でつけたのでギリギリセーフか。でも、二足歩行がデフォルトの犬人が犬同様の四足歩行するのって、メチャクチャ腰に悪いと思うんだけど(^^;)
長編一作目ということで、気合が入っていたのか、いきなりタイムマシンという禁じてを奥の手にしていることに改めて驚く。わざわざ伝説の勇者をドラえもんたち5人ではなく、10人に設定してまでやる展開かなぁ……?
あと、野暮なツッコミだが、秘密道具の前借りマイク(名前忘れた)だが100%、借金だのなんだの、乱用して泥沼に落ちる人だらけになる、悪魔のアイテムだ。大人なら誰でも想像つくだろう。