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アニメ版の、そしてたくさんある(便乗……もとい)スパンオフマンガでは、ほのぼの(萌え?)路線の『ガルパン』だが、本作は一味違う。萌え要素はキャラデザだけで、内容は実にハード。『ガンダム』で例えるなら『サンダーボルト』くらい。
私的に一番近い印象だったのが西川秀明マンガ。『ゲッターロボ・ダークネス』だ。狂気の表情なんかはよく似ている。
カチューシャたちが入学するところから描かれており、彼女達がのし上がる、地位を固めるまでが、正統派のドラマとして描かれている。ある意味では、ちょっとDIO視点での『ジョジョ』第一部と言えなくもないかも。
萌えに興味のない戦車マニアのガルパンおじさんにこそ読んで欲しい、ナーメテーター作品だ。
他の戦車マンガだと戦車の描き込み不足が気になるのに、本作ではそれがどうでも良い(今回書いてきて改めて、気になっていないことに気がついたほど)ほどに、ドラマとしてよくできている。