思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヘルボーイ(2019)』☆☆☆★

前の2作は観ているが、本作はよりモンスター度とグロ度(要するにカルト/マニアック度)が上がっており、これこそギレルモ・デルトロ監督じゃないの? と疑うほどの内容。
ただし、そもそもヘルボーイのキャラが好きじゃないので、ストーリーよりも、上記のディテールしか楽しんでなかったけどね(^_^;)
敢えてディスるなら、ただの赤鬼ならまだしも、髪の毛が生えてるってのがどうも受け付けない。
登場人物も、ミラ・ジョボビッチ以外は知らない人だったし、B級映画(そもそもミラ・ジョボビッチもそうだ、という説もあるとかないとか)の役者でギャラを抑えた分、特撮に金を回したのかもしれない。そして、本作の場合はそれが正解なのだが。
同じモンスターはほとんどおらず、大量に出てくるのはほとんど新造形(CGも、特殊メイクもどちらもありそう)。『ホビット』や『グレムリン』みたいな感じやな・・・と思っていたら、クライマックスの、地獄の扉が開いた時に出てきた悪魔たちにノックアウトされた。まさしくクトゥルーの世界で、造形も偉業なら、人間も容赦なくぶっ殺してゆく。それも突き刺すとか、顔の皮を剥ぐとか、引き裂くとか、遠慮もない。まるで『バスタード! 完全版(9)』の悪魔が世界を襲うシーンそのものだ。これだけでも観る価値はある。
映画秘宝」読者なら必見。
ただし、物語が面白いと思うかどうかは微妙。実にオーソドックスというかベタな物。