思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

狼の血族』☆☆☆

グリム童話を元にしたダーク・ファンタジー
もうひとつリアリティのレベルがわからない上に、ギャグなのかブラックコメディーなのか、単なるやりすぎなのかわからない演出が多い。ボンクラ映画好きには楽しめる要素ではあるのだが。
それは、特殊メイクによるもの。ジェシカおばさん(アンジェラ・ランズベリー演じるおばあさんのこと)が狼に首を飛ばされたら、壁にぶつかった首が塩のように砕けたり、狼男に変身する際に顔の皮膚を全て剥いでから鼻と口が飛び出てくるとか、別の狼男は皮膚が割れて狼の体が出てきたり。ほぼ『遊星からの物体X』という感じ(^_^;)
途中に幻的に出てくるシーンでは中世なのに車が出てきたり、不条理演劇的な幻想シーンや、作中作としての物語が多い。
おまけに、全ては冒頭の寝ている娘の妄想か? というオチまで。それでも、ちゃんと(?)映画の本編との内容はリンクしているが。
狼男(女もいる)が闇に隠れし一族であり、森の中に隠れ住んでいる、という設定は面白いが。

1984年 イギリス