思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

YAMATO2520(1)


☆☆★

キャラデザインは、今川OVA版『ジャイアントロボ』の人?『天地無用』の人?美術&メカデザインは、『ブレードランナー』のシド・ミード
始まってみると、延々とナレーションが続き、それが途切れるのはなんと5分後! どうせなら全編ナレーション=ダイジェストにしたら良かったんちゃう? と思ったくらいだ。
とはいえ、本作の制作意図は、世界的デザイナーのシド・ミードに描いてもらったデザインを見せることにあるので、いらん人間ドラマ(後述するが、本当になくてもいいレベル)を見せるくらいなら、イメージボードを描き移した背景だけを見せてくれるだけのほうがまし。まさに「余計なことすんな」状態。
人間ドラマが始まってみれば、恋の三角完結でこそないが、ヒロインがいて、2人の男が 飛行機でバトルする、というのは『マクロスプラス』そのもの。
主人公は、下層市民で、親や権力者たちに反抗するのだが、その構図に加え、赤いバイクを乗り回す主人公とか、『アキラ』そのもの。
本作は、ミード・デザインはさすがなのに、物語がダメダメ。宇宙船の設計図と、過去に閉鎖された宇宙船工場があっても、当局に知られないようにこっそり宇宙船は作れないでしょ(´Д`) 個人用カプセルじゃなくてヤマトなんだから、まず、膨大な資材が必要だし、未来技術だとしても、数ヶ月は工場を稼働させる必要があるだろうから。
細かいところでは、主人公の(恋の?)ライバルの男の服。襟がアホみたいにデカい。横が全く見えないでしょ(@_@)