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『掛ケグルイ』
☆☆☆

ドラマ版を見て違うな・・・と思い、テレビアニメ版を見て、イマイチだな、と思っていたので、実写版の劇場版、と言われても観る気はなかったのだが、某ユーチューブ番組で褒めていたので、念のため観てみた。
やっぱり邦画の悪い面が出た映画だった。
何よりも『カメラを止めるな！』と同じロケ地やん！　というのが気になって気になって(^_^;)（真面目に突っ込むと、イコール低予算？　ということでもあるのだが）
ギャンブル映画としては、勝敗を分ける天王山、という山場で、演出的なタメがないのが最大の問題か。そもそも、運以外で勝つ理由がほとんどないか、根拠が弱いのも問題なのだが、これはまあ、演出が上手いから気にならないだけで、原作にもある問題なのだが（この映画版でも脚本だが原案で原作者が参加しているらしい）。
もちろん、この作品の魅力として、演技、なかんずく顔芸を見せる、というのがあるので、それは十分満足させているのではあるが・・・。原作マンガでも印象的な目が点になる絵をCGで表現しているのが面白い。
学園のギャンブルに対する抵抗勢力としてビレッジなるグループが設定されているが、その表現がビジュアルから足踏みから掛け声まで含めて、致命的にダサい。そもそもあの掛け声は何て言ってるの？？

隠し芸大会である本作において、主演の浜辺美波が可愛く撮れている（わざわざテーブル照明までつけて）のはいいのだが、どうせカツラにするんだったら、原作と同じ髪の長さにしてくれないと！(´д`)
予想外に良かったのが、（原作ではギャンブルを仕切るのは生徒会ではなく選挙管理委員会なのだが）ディーラーというか、胴元役の中村ゆりかの声。後はぬいぐるみ服の水戸なつめ。
逆に、ドラマ版から「これじゃない」感がマックスだった生徒会長の池田イライザはやっぱりダメだった。