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ケーブルテレビで観たが、元はNHKのドラマらしい。明らかに東映をモデルにした、京映という時代劇撮影所に、NHKから、最新機材を使ったパイロットフィルムを撮影したい、という依頼が。スローつまりハイスピード撮影での殺陣をメインにする、ということで主役に抜擢されたのは、チャンバラは抜群だが、セリフはからっきしな慢年大部屋役者。
無茶な依頼に、冴えない大人たちが奮闘する、という物語はまんま『カメラを止めるな！』で、本作も同様にお仕事ものとしてメチャ面白い。
唯一、実名でまんま登場する里見浩太朗に主人公が褒められる場面や、まさに『カメ止め』での家庭シーンのように、主人公の主役抜擢に万歳する家族のシーンはちょっと泣かせる。
肝腎の最新機材を駆使した撮影はなかなか興味深い。というより、これらを使った時代劇がこれまでなかった、という日本映画事情そのものに悲観的なものを感じるなぁ……(´Д｀)
内田、獅童らの殺陣そのものも、かなり鋭い動きで、見応えあり。逆に大御所・里見浩太朗のほうが構えはともかく、肩が上がらず、腰も入っていない、まるでエピソード４のダース・ヴェイダーのようで、老いたな……と痛々しかった（ ; ; ）
