思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

丹下左膳 完全版』☆☆☆

私的には、丹下左膳というと、槍の達人? と勘違いしてしまうくらいの知らないーず。
オールスター映画なのか、本筋とは直接関係ないような準主役的な登場人物が多くて、知識ゼロの後世の我々(私だけ?)には把握しづらい。
柳生の壺、という設定は、前に見かけて途中でやめた映画にも同じ設定が出てきたので、有名な事(史実かフィクションか知らんけど)なんだろう。
大河内傳次郎がやたら怒鳴っているのが鬱陶しいし、子役の、いかにも子役、という感じのこまっしゃくれた喋りも全く受け付けない。美空ひばりも、劇中で歌っているのか挿入歌なのかはっきりしない音響バランスもどうかと思うし、美人扱いされているのも、現代の感覚では首肯し難い。月形龍之介の性格も、なんか鼻につく。
殺陣も大したことないし、平成世代以降が観る意味は、研究目的以外にはないんじゃないかなぁ・・・。
数少ない良かったところといえば、江戸城の総登城のシーンの構図が良かったり、将軍の近習が男装の女性(だよね?)ということくらいかなぁ。

1958年 日本