思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ボーダー

☆☆☆★

『ヒート』と同じく、アル・パチーノロバート・デニーロがダブル主演。あちらに比べると、本作は二大スターの競演とか、騒がれたのを見た/読んだ覚えがないのだが、映画のできが悪いからなのか……?
ということと、サンテレビの深夜放送ということで、あまり期待しないで観たが、意外と悪くなかった。
デニーロとパチーノは同じくはみ出し刑事、というバディもの。ところが、何回か、デニーロが連続殺人を自供する映像が挿入される。
もちろん、なぜ警官がそんな犯罪に手を染めるまでに堕ちるのか、という楽しみ方が正道なのだが、そう素直に取るほど私は純な映画ファンではない。
ネタバレなしの結論としては、予想を大きく超えるほどのオチではなかったかな……という感じ。とはい、人間ドラマとしては及第点に面白かった。どこが面白いのかはネタバレで。

以下、ネタバレ

デニーロが犯人と思わせて、パチーノが犯人なのだが、どっちにしても、動機は犯罪者がのさばっているのが許せない、という『狼よさらば』的な、無力な大衆なら拍手喝采せずにいられないものだ。