思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『フューチャー・プレゼンス』ピーター・ルービン著/高崎拓哉訳
☆☆☆★
ハーパーコリンズ・ジャパン

「VRとは(略)「本質的に現実と同じもの」(略)「実質現実」といったニュアンス」

という訳者の解説があるが、VRにおける過去・現在・未来を紹介したもの。
良くも悪くもNHKスペシャルディスカバリーチャンネルみたいで、情景描写やインタビュー書き起こしが、テレビならいいが、文章で読むにはちとくどい。VRについて、全く知識のないおばあちゃんとが読むならいいが……。そういう意味内容的にもテレビ向き。
面白かったのが、逆にテレビでは取り上げられない(受動詞的にも、可能詞的にも)ポルノ業界の章だ。VRポルノは、スーツが実現していないために、肝腎の触覚が再現できないこともあってか、逆にコミュニケーション要素が重視されている、という利用者の声だ。