う〜ん。あちこちで酷評されてたのが納得のできだなぁ…。
主演の二人の演技は全然なのに加えてビジュアル的にも受け容れられなかったのは、
アイドル映画として考えればファンにはアリなのかもしれないが、
その割には特撮に金がかかってる作品だしなぁ…。
あちこち出てくるダークな世界観に合わないゲストも気になる。
大まかな流れじたいは妥当なまとめかただと思うが、
それ以外は、セリフといい、演出といいとてもいいとは思えない。
とりあえずひとつ挙げるなら、牧村宅の襲撃シーン。
もうちょっとゾンビ的というか、集団の狂気を描かないと。
作品の最大のポイントになるシーンなのに、あんなダラダラした編集と構図じゃあ……。
ふつうは中盤以降はそれなりに話に乗ってくるものだが、それもなかったし。
特撮ファンとしては最後の10分だけ見ればいいんじゃない？という気もする。
それとて、デビルマンとサタンのセリフは、二人の声を加工したものだろうが、
加工した声のほうが格好悪い、というのも古今まれに見る珍現象だ。
サブキャラとしては最大のシレーヌにしても、
キメラ的というより羽根の帽子とおもつを履いているコスプレ女性にしか見えない。
原作ファン、アニメファン、特撮ファンには気になるし、
結果的に後悔するであろうことは確実なのだが、
やっぱり一度見ておいたほうがいいだろうな…という、なんとも罪作りな作品。
