思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

インシディアス2

☆☆☆☆

久々にほぼ一気観するほど面白かった。
最初に前作で死んだ霊媒師の仕事場面から始まるので、てっきり前日譚かと思わせて、本編は、前作の直後から始まる。主人公の実家に母親と同居するが、妻がまた怪しい人影を目撃するのだ。
映画チンピラの斉藤さんが「驚きの展開」と言っていたので、方向転換の方角くらいは想像いたが、まさかこう来るとは! 嬉しい驚き。予想外というより、予想の範囲内だけど想定外だった。
ヒットしたから作った続編だとしたら、このまとめ方は素晴らしい。どう見ても二部作で構想されていたとしか思えないレベル。

以下ネタバレ

本作が凄いのは、本作の冒頭で、前作で死んだ霊媒師が、若い時のエピソード。これがジョシュが子供の時だった、というのも凄いが、そこで起こるポルターガイスト的な怪奇現象に、終盤に論理的な説明がつくところ。あちらの世界に行ったジョシュたちが、時空を超えて、あの家を訪れていたのだ。しかも、前作で起こっていた怪奇現象も、その裏側を描くことで、論理的に説明がついてしまう。これは、『アベンジャーズ エンドゲーム』もそうだし、言ってしまえば『インターステラー』そのもの。
まさかSFミステリーとしてまとめて来るとは。
主人公が、連続殺人鬼に身体を乗っ取られて、次第に特殊メイクで変貌するところも楽しい。
あの世に行って、死んだ霊媒師と再会するところも、静かな演出で、なかなか泣かせる。ちょっと『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』で、フロドとガンダルフが再会するシーンみたいな抑えた演出だった。
全て解決かと思いきや、ラストカットで「ヒキ」を作るところも、B級ホラーらしくて良し。