思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

サイレントメビウス12

麻宮騎亜
☆☆☆★
角川書店

昔途中まで読んでいたのに読むのをやめた作品の、飛んで最終巻シリーズ。
妖魔の人間体の宿敵ギゲルフが、6人の妖魔によって、東京に魔法陣を完成させ、二つの世界をつなぐゲートを開けてしまう。ギゲルフはギゲルフで、妖魔たちと合体・巨大化する。
あらすじを書いてて思ったが、完全に『妖刀伝』だなぁ(^^;)
香津美が、胎児の協力を得て止めを刺す、というのも、まあ特に驚くべきことではなかったし。
ビジュアル的には、中ボス級の妖魔は異形さも、質感の描き込み は素晴らしいのだが、巨大化後はなんかテレビアニメレベルで、質感が感じられないのが残念。
また、今更ながら、特に第二部以降は、絵柄が変わっちゃって、頬骨が三角に飛び出てるんか!? というくらい、立体として破綻しているのと、可愛くないので、読み続ける動機がなくなったのだ。