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ソニーYouTube公式。てっきりシャーリーズ・セロンが特殊メイクした作品かと思ったら、全然違った。
19世紀のアメリカで、実の父と継母を殺したとして裁判にかけられた女性の話。その女性役は、どこかで見たような人だと思ったら、『スリーピーホロウ』の人。目がギョロっとしていて、まさしくサイコパスっぽい。
映画は、最初は誰の犯行か分からないように殺人シーンは省略しているが、第二幕あたりからどう見ても主人公であるようなフラッシュバック的な編集がなされている。
第三幕は陪審員裁判になるのだが、どうせなら裁判シーンから始めても良かったのでは?
しかも、裁判の途中で、被告が拘留中に同様の事件が起きたのに、裁判を続行する。しかも、弁護士がそれに一言も触れない、というのは不自然では?
序盤から、何回も歌がBGMとして入るのだが、世界大戦(第二次どころか第一次も含めて)以前の、100年以上の話なのに、戦後のロックがかかるという演出は、個人的には許せなかった。まあ、歌物嫌いだから、というのが半分以上入った上での感想だが。
モンスターというタイトルから、オチが見えてしまっているのが残念。もちろん、「本当のモンスターは誰だ?」という結論も十分あり得る展開ではあったのだが。
以下ネタバレ
裁判では無罪ということになるのだが、結局は主人公がやってました、というのがオチ。先述の、同様の犯行事件の情報が陪審員に知られたからなのかどうかは作中の描写からは不明。裁判の過程からは有罪にしか思えないけど。