☆☆★
人工冬眠で移住先の「ニューアース」へ向かう宇宙船の中で起こるパニックを描いた、ブルース・ウィリス主演のスリラー。
原題は全然違うのだが、内容を観たら、似た設定でエイリアンが船内で暴れる『ザ・ライフ』みたいな内容だから、この邦題にしたんだろうなぁ、と分かる。
結構低予算のC級SF。SFのアイデア的にも、特撮ガジェットてきにも、別に特筆すべき見どころはない。なんで低予算と分かるかというと、宇宙船の船内の壁がフォークリフト用のパレットでできていたりするところ。（でももしかすると『エイリアン２』とかの大作映画でもあったかな？？）
人工冬眠してるのに、なんで主人公たちはずっと起きてるのか、とかの説明は全然ないし、人工冬眠に入るのも起きるのも、棺桶みたいなやつに、スモークを入れるだけで、何のセンサーも酸素マスクもない、低予算丸出しである。美術の質はともかく、作った数的にはテレビ映画と大差ない。
設定も展開も、SF的にはツッコミどころ満載なので、友達と酒を飲みながらいちいちツッコミを入れながら観る映画だろう。
以下ネタバレ
本作は、要するに「宇宙船ゾンビもの」である。タイトルも『スペース・オブ・ザ・デッド』とかであってもなんらおかしくない。
ゾンビが融合して、四つ足に勾玉みたいな頭部がついた気持ち悪い合体形態になるのがちょっと変わってるくらいか。こいつが出たこと、しかも全体をじっくり見せてくれないあたりが、Ｚ級っぽさを増している(^^;)
