思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2021-11-15から1日間の記事一覧

海外特派員

☆☆★第二次世界大戦前の39年、アメリカの新聞社のイギリス特派員が、陰謀の現場を目撃する。 平和団体の会長の娘とのロマンスと、陰謀を追う狭間での葛藤と、そして戦争の勃発を阻止できるのか? どこまで史実に基づくものかよく分からないが、前半はよくあ…

ランボー ラスト・ブラッド

☆☆☆★『ランボー 』シリーズは、30年前くらいにテレビで観ていると思うのだが、記憶がなく、『最後の戦場』だけはソフトも持っているくらい好きな映画、というのが私のスタンス。なので、3までの内容については知らない、という前提で書きます(^_^;) 本作…

ワールドエンド

☆☆☆☆細部までピッキピキにピントが合った(ように感じる)シャープな映像が魅力の、近年のロシア映画だが、本作は、映像だけでいうと、そこまでのものではなかった。 テーマも、最近のロシア映画にちょくちょくある、侵略SF。 まず、ロシアのモスクワ付近の…

三体2(上)

☆☆☆☆これまでのは導入で、ようやく本編、という感じ。400年後に襲来する三体艦隊への対抗策が、国連を中心にした、全世界レベルで行われてゆく。中国SFとしての特徴は、中国独自に宇宙戦艦を作ることと、4人の面壁者のうち、キーとなる1人が中国人であるこ…

ヴァイレット・エヴァーガーデン 特別編集版

☆☆★テレビシリーズは7話あたりから観たが、イマイチだった。改めて観たら、評価が変わるかな……と思った。世間の評価が高すぎるから。 でも、やっぱり同じだった。 まず、作画のクオリティについては言うことなし。完全に映画レベルで、これがテレビシリー…

ひとまず、信じない

押井守 ☆☆☆☆ 中公新書ラクレ2017年刊行。人生論というか、生き方エッセイ。 タイトルの直接の意味は、ネットの情報(マスコミと拡大解釈してもいいかもしれない)は、とりあえず信じない。ネットで調べる価値があるのは、それに関する書籍の題名調べること…

バイロケーション

法条遥 ☆☆☆☆ 角川ホラー文庫いわゆるドッペルゲンガーとは違うらしい、本作のバイロケーションの設定は、独自のものかと思ったが、巻末にあるホラー大賞選考評によると、用語じたいは既存のものらしい。 ドッペルゲンガーのように単に目の前に現れるだけで…