思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

スペースボール


☆☆☆☆

逃げも隠れもしない、『スターウォーズ』のパロディ。それだけにとどまらず、いちコメディ映画としても、ベタな下ネタあり、何かにぶつかるギャグありで、普通に面白い。メタなギャグまである。くだらないコメディ映画が嫌いでなければ、必ずや楽しめるであろうパロディ映画の秀作。
また、本作は有名な映画の看板を借りただけの低予算映画ではなく、金をかけるところにはしっかり凝っていて、そのへんのチグハグさというか、一点豪華主義的なところも好もしい。例えば、冒頭のスター・デストロイヤー的な宇宙戦艦。ブロッケード・ランナー、『ムーン・ベース』だがか何だかの有名なトラス構造の宇宙船や、『2001年』のディスカバリー号、(これは本作の後だが)『スターシップ・トゥルーパーズ』の宇宙船なんかをミックスした感じのデザインで、ジャンクパーツによる飾り込みも、『スターウォーズ』には及ばないものの、SF映画として普通に凄い。また、ハイパースペース移行シーンの窓からの星の集中線化は、完コピと言っても過言ではないほど。
逆に、それ以外は明らかに低予算感ありまくりだが、パロディなので全然気にならない(^^;)
あ、そうそう、主人公は『インディペンデンス・デイ』の大統領ことビル・プルマン。だから何? って感じだけど。
実はどこかで本作のスチール写真を見たことがある(『SF映画100』だったかな?)。その時には、ダース・ベイダーのパロディキャラのアホみたいな大きさのヘルメットが、何かの間違いというか、脳が拒否するサイズ感だったが、動画で見れば、普通に笑える(^^;)
『親指スターウォーズ』(未見)とか、『レゴ スターウォーズ』など、超有名作品であるだけち『スターウォーズ』のパロディは多いが、本作は特にB級映画好きなら必見!