思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドイツ ジェット機

☆☆☆★
モデルアート

カバーイラストがヘタだけど、この前に買ったプラモを作る時のディテールアップと、やる気アップのために読もうと中古で購入。
ところがなんと、編集後記によると、M e262はメジャーゆえに紙幅を取られて、他の機体が紹介できないから、お預けだという。これじゃ、まるでシオンのモビルスーツの本に、ザクが載ってないようなもんじゃないの(´Д`)
まあ、それを除けば図解が豊富だし、試作機のバリエーションを網羅していたりして、非常に資料性の高いものになっている。
何せ、発見した絵のついた資料は漏れなく収録しているかのような、外板のパーツ分割、内部フレームなどまで載っているのだ。そりゃ、ここまでやれば造形村のフルインテリアのプラモも出せるわなぁ、と納得。

「燃料を使い切ったMe163は(略)滑走路を外れて不整地に突っ込み、転覆したりして機体に衝撃を与えれば、わずかに残ったT液が爆発し、あるいはタンクから漏れたT液に体が溶かされて一貫の終わりとなる。そのため訓練中に多くのパイロットが事故で死んだり、負傷した。」

「エンジンの寿命は30ー50時間で、現代の水準からは想像できない低さだが、揺籃期のジェットエンジンとしては普通だった」

「ホルテンho229(略)2号機は(略)最大速度は1000km/h!!!を超えることが確認された。ロケット動力のMe163ならいざ知らず、ジェット・エンジンで1000km/hを超えるのは、この当時としては驚異的であった。」