思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アンダー・ファイア

☆☆

キューバかどこかの、南米の内戦を取材したジャーナリストの話。実話かな? 80年代くらいの映画だし、そうでもなかったら見ないと思うから。
ちょこちょこっと、傭兵役でエド・ハリスが出ていることが書いてあったのが動機だったかな??
主役は、アゴが割れてる、マッチョ系のカメラマン。友人のジャーナリストとの友情や、その妻との不倫とか、どうでもいい人間ドラマもある(仮に実話ベースでも、ここはフィクションだろうなぁ)。
ミリークオタ的には、ちゃんと反動と排莢があるライフルや、政府軍の戦車の実物が登場するのがポイント。大戦中のM3リーとか、そのへんのサイズ。主砲の射撃は、映画内での爆発表現だけ見ると、かなりしょぼいが、60ミリくらいかな??
音楽は、中米ということから、『コンドルは飛んで行く』みたいなのんびりした曲調の劇伴で、どうも緊迫感に欠ける。

以下ネタバレ

物語的には、死んだ指導者を、主人公に、さも生きているかのように撮影させて、プロパガンダに使う。これ、ちょうどこの後に観た『ポスト・モータル』と同じ状況なのが面白い。
友人のジャーナリストが主人公の目の前で殺されて、それを写真に撮る、というのは、なかなかショッキングな状況なのだが、主人公に感情移入していないことと、驚愕の表情のアップとかスローモーションとかを入れないので、実にドライ。