思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヒットマン

☆☆☆★

ジェット・リーの現代アクション。30年前くらいにレンタルで観ているのを再見。
佐原健二を筆頭に、日本人キャストが割と多いのが特徴的。『フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳』もそうだが、登場の日本の世界的隆盛によるものなのかも。ただし、誰も彼も喋り方が微妙にらなまっているのは、ミックスの問題なのかしら??
頼りない相棒と、強いが素朴な使い手、というタッグは、アクションものとしては定番で、ジェット映画でも、『ドラゴン・ファイト』では似たような配置になっている。
本作では、頼りないとはいえ、賞金稼ぎのマネー・マネジメント(重複表現?)にかんしてはいちおう使える、という微妙な立ち位置。アクションも、当時の日本映画と比べれば、立派にこなしている。
アクションシーンは少なめで、全体のトーンは香港映画らしいコメディ。
アクションは、銃を使った場面はぎこちない感じもあるが、ジェットのスピードは目を見張る。
敵の用心棒の西洋人は、手と足にレーザー発信器を付けて目潰しをする。
クライマックスの戦いは、日本刀なんかも使い、後の『クローサー』みたいな雰囲気になり、結構格好いい。ただ、ジェットたちコンビに、仲間として刑事が加わり、すぐ近くではあるが、3つのシーンのカットバックになるため、一直線の高揚感には欠けるのが惜しい。
ジェットのアクションとしては、後にさらなるブラッシュアップされれるベルトヌンチャクもあり、アクション映画史的にはポイントかも。