思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『チョコレート・ファイター』

☆☆☆☆

久しぶりに再見。アクションシーン中心に観たが、改めて、その凄さを実感した。
やっていることは、ジャッキー映画を『S P L』的なストロングスタイルで作ったらこうなる、というんだけど、とにかく無謀なアクションの連続。何しろ、ジャッキー映画ではお馴染みのエンドロールのNG集。ジャッキーでは、まあ笑ってもう一度やろう、という雰囲気だが、本作のそれは切り傷、打撲、骨折?などの病院行きレベル(@_@)どうしてそこまで……と思わずにおれない。まあ、それ以上に凄い映像を作りたいという情熱ゆえなのだろうが。
とにかく、高低差を生かしたシチュエーション・アクションのバリエーションは、凄い、というのを超えて、そこまでしなくても・・・と思わせる凄さ。CGに頼った現在の映画では、到底抱けない感情である。
カンフー(?)アクションにしても、1ジャンプで2人にキックするとか、とにかく凡庸なアクションではなく、一段凄い物を作ろう、という情熱に溢れ、それをやってのける彼女に脱帽。
終盤の、『キル・ビル』や、『マトリックス』の特訓シーンにあったような道場でのバトルでは、メガネ&ジャージ男のアクションが凄い。チック症みたいな演技に、カポエラみたいなトリッキーな動きは、『鉄拳』のカポエラダンサーや、『ソウルキャリバー』のヴォルドを実写化したよう。
アニメでは美少女が強い、というのはお馴染みだが、それを実写で完璧にやってしまった、大傑作と言える。『クローサー 』を120%で超えた、『カメラを止めるな!』みたいな情熱映画。