☆☆☆
YouTube映画。ダスティン・ホフマンは、前のトレーダーの映画でもあったが、あんまり好きじゃないんだよなあ。特に鼻がデカいところとか(^^;) それこそイアン・マッケランのような魔法使い役とかなら似合うかも。
原題も半分同じで『BENEFACTER』。後見人とか、そんな感じの意味らしい。見終わってからの思うに、『あしながおじさんの誰にも言えない秘密』とか、そんな邦題がいいのかも。
序盤は、イメージ通り、調子者の金持ちで、自分の部下の夫婦と、娘を置いてドライブに出ると、交通事故で、二人は亡くなり、自分だけが生き残る。自分の娘のように可愛がっていた夫婦の娘とも、疎遠になっていたが、結婚を機に、町に戻って来た。
それを知った主人公は、住む家を始め、過剰な（異常な）援助を続ける。
後半には、意外というより、ちょっとでも映画を見慣れた人なら、主人公の言動の裏には何かあると感じるので、それが何か、という興味と、その開陳される内容がどうか、に興味がかかってくる。
結論からすると、ジャンルは全然違うし、恋愛描写は皆無に等しいけど、ハーレークインとかが好きな人なら、楽しく観られるのかもね、という感じ。
以下ネタバレ
冒頭の事故は、誰が見ても主人公が運転手の邪魔をしたのが原因で、それの贖罪意識のみならず、その古傷が痛むらしいのだが、そうだとしたら、主治医が痛み止めのモルヒネを出さない理由がおかしい。最初は処方に値する痛みだったが、モルヒネ中毒のほうが先だったのか？ だとしても、その塩梅を測れなかった医者に問題ありだ。
そもそも、主人公は病院のオーナーであること以外は、働いていない上に、家をいくつももっているし、執事っぽい人もいる。何故大金持ちなのかさっぱり分からない。
部下夫婦の娘を溺愛するのも、事故以前からだし、イマイチよくわからない。単なるロリコンまたはペドフィリア？（病院の男子患者に近づくのも、そんな意味に思えてくる。そんな演出はされてないんだけだ）
ラストも、なんとなく改心したように見えるが、どう考えても訳文的にも、性癖的にもフラッシュバックするやろお前！(^^;)という感じ。
