思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など


☆☆☆★

似たようなタイトルの映画が多くて紛らわしいが、A 24製作の洋画。
1979年、ポルノ映画を撮影して、一当て狙う若者たちが、ロケ地として、とある田舎の離れを借りたが、そこの主人である老夫婦とトラブルになる。
ホラー映画のお約束をしっかり守っているようでもあり、外しているようでもある、なんとも独特な作品。ロングショットというのか俯瞰というのか、とにかく画面に映る人物が小さい構図をここぞ、という時に使って、不穏な効果をあげている。これは、新しいホラー映画の定番演出になるかも。
ゴア描写も、数は多くないが、けっこうエグい事象を、ドアップで見せたりすることなく、さらっと映す。

以下ネタバレ

『ヘレディタリー』と『ミッドサマー』の中間くらいの作品なのかという評価だったが、レビュー動画とか見ると、どうやら三部作通しての仕掛けがあるっぽい。続編としとの『パール』は既に公開されているのは知っていたが、3部作というネタバレは食らっていなかったので。
ばあさんが特殊メイクなのは気づいていたが、主人公マキシーンと一人二役とは分からなかった。なにせ、録音担当の女の子との区別すらついてなかったくらい外人の顔は分からんので(@_@) 終盤、地下室に閉じ込められたはずなのに、いつの間に外に出たの? と混乱したのだ。
で、後から知った、三部作と一人二役を合わせると、時空がねじれていて、本作で逃げ延びたマキシーンが成長して本作の老婆たるパールになり、三部作は無限ループとして閉じるんじゃないかと、すぐ想像したのだが、果たして……。