思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ヘル・レイザー3


☆☆☆

めちゃくちゃ『2』らしい『3』である(^^;)
いったん全滅した魔道士たちだが、『2』までに他のやつらが普通したのと動揺に、血を吸って復活する。一旦、端緒を掴んだら、あとは手近にいるやつを操って、どんどん犠牲者を連れてきて、血を得て完全体になる。
本作が『2』らしいというのは、スケールアップ要素だ。映画ではいつも出てくるダンスクラブで、殺しまくり、犠牲者が新たな魔道士としとなる。しかし、本作の魔道士は、ほとんど無尽蔵に魔法(チェーンなどの攻撃)が使えるので、無敵だよなぁ。
また、私的には本作のヒロインは、現代的なカッコいい系の美人なのもポイント高し。
本作の(唯一の)ポイントであるボディ・ホラー、特殊メイクもパワーアップと言っていいのかよくわからんが、相変わらず。特にピンヘッドが封印された柱への犠牲者が、一瞬で全身の皮がむけておなじみの筋肉剥き出し人間になるのは、怖いというより、笑えるほど。笑えるといえば、頭がなぜか爆発するとかね。
箱のマジック・パワーもなんかチープかつ、さらにへんな変形するし、色んな意味で各要素が、ダイヤグラムから歪に振り切ってるというか、いびつになって来てる。

以下ネタバレ

本作は実は『4』的でもある、というややこしい作品(^^;) それは、前作でも出ていた、ピンヘッドの生前の姿である軍人と、その悪魔性であるピンヘッドとの対決だ。融合する時のぐちゃぐちゃ造形は楽しいが、ビデオ合成がチープなのが惜しい。この手のやつは、融合しても、最初は悪が勝つが、結局良心が勝つと決まってるからねぇ。
で、やっつけても、ラストは、復活の予感で終わる。これ、無限に続けられるよなぁ。まあ、飽きられるほうが早いと思うけど。ヒロインや、特殊造形の変化で、「牙狼」的にいくらでもできほうではえる。
なお、本作の魔道士は、クラブの、近くにあったもので殺されるのだが、それと一体化するようなデザインになっているのがギャグっぽい。しかも、その中の、CDが頭に刺さっている造形は、『ジョジョ』六部で、荒木飛呂彦がまんまパクってた(^^;)(それ以外にも、6部は映画のパクリ(インスパイア?)のオンパレードだが)