☆☆☆★
本作の続編である『増殖』が公開されるので、YouTubeでも宣伝されている。超能力ものかと思いきや、ホラーというかゴア描写があるらしいので、観てみることにした。
タイトルからも、内容は誰でもだいたい想像はできるだろう。
冒頭は、『マーダーズ』よろしく、どこからか逃げ出す少女ならぬ幼女が、いずこかの牛舎にたどり着くところから始まる。
本編では二十歳前に成長した少女が、金がなくて牛の餌も買えないので、オーディション番組に出て、賞金をもらおうとする。
それにくっついてくる友人とか、道中に絡んでくる青年とか、どうも顔も演技も好きじゃないので、観るのやめようと思ったのだが、何か起きるのは確実なので、早送り。
起きた後は、観光映画らしいバイオレンスは良いのだが、日本映画のようでもある。まるで芦田愛菜と寺島しのぶの演技合戦を見てるみたい。
以下
日本の超能力もののアニメっぽいのは言うまでもない。実写では『ガンツ』とか。CGやコマ送りを使った超人描写はどこかで観たなと思ったら、『ザ・ワン』。
アイドルオーディションに出るなど、全ては黒幕を誘き出すための、何も知らない演技だった、というのは山田風太郎の某小説みたいだが、この手の映画としてはなかなかニヤリとさせられるどんでん返し。
日本のアニメでは当たり前にあるが、実写で、ここまで圧倒的に強い少女、というのは痛快ではあった。ちょっと演技、というか尺的にくどいかな、と思ったけど。
迫力というか、勢いで持って行ったなぁ、という感じ。私的な好き嫌いで言えば好きではないが、頑張っているし、戦略も、正しいと思う。
