思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ハロウィン(2019)

☆☆☆★

有名なシリーズなのだが、今までひとつも観る機会がなかった、周辺情報を見分すると、第一作から、間を全部すっ飛ばした作品で、ゴジラで言えば、『東京SOS』のような作品のようだ。
本作を観ただけでは、マイク・マイヤーズブギーマン)が、何故、何の為に襲ってくるのか、よくわからない。サイコパスか、ハロウィンの夜に特殊な電波を受信するのか、突然殺人衝動が収まらなくなる、というくらい。また、ほとんど不死身で、本作だけでも銃弾を4、5発くらっているのに、死んでいない。マスクを被っている上に、声を出さないので、ダメージが分からないのだ。切られた指が生えたりはしていないので、再生能力はないみたいだが。
ファーストの主人公が、40年、ブギーマンの復活に備えて戦う訓練を続けている、という設定、完全に『ターミネーター2』やん! マイクが喋らず(物陰に潜む、というのは違うけど)、撃たれてもグングン向かってくるとこほも一緒だ。 ラストは、ヒロインが、自宅を改造して、トラップだらけにしてマイクを最後には家ごと焼き殺す、由緒正しいラスト。
肝心のホラー要素は、隠れんぼ好きゆえに、なんだ猫かを挟みつつ、振り向いたらいる、ショッカー演出。もうひとつはゴア描写。ナイフが後ろから首を貫通したり、白眉は、自分を助けた老犯罪学者の頭をトドメとして踏み潰すところ。スイカでも、一撃であんな派手に潰れないと思うが、そこは怪力表現というより、勢いか(^^;)
劇伴のメインテーマはファーストをそのまま使っているっぽいが、チープなシンセのメロディとパーカッションがなかなか良かった。