思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ロシャオヘイ戦記


☆☆☆☆

日本アニメを研究しつくして作ったチャイナアニメ。
とりあえず、主人公の子猫シャオヘイが可愛いからオールオッケー……かと思いきや、人間形態では可愛さ半減なんだよなぁ。モジャモジャヘアーが減点要素だ。
タイトルが「ロシャオヘイ」なのに、作中で終始「シャオヘイ」と呼ばれている。何かしら説明が欲しかったところだ。公式サイトやパンフレットとかには書いてあるのかも知れないけど、作中で。
子猫形態で、ヒゲを省略するというのが斬新というか、違和感というか……。日本ではヒゲは、ネコを描く際のアイデンティティというか記号として、必須だから。
本作を語ると、あとは元ネタ探し大会にならざるを得ないので、省略(^^;) 伝奇ものから、最後には『マトリックス』(これは日本のアニメの影響大とはいえ、ハリウッドの実写だが)か『アキラ』になったのに面食らったが。
とにかく、バトルシーンやシャオヘイたちの動きの目にも止まらぬスピード感と、洋上を筏で後悔する際のゆったりした感じ、セリフなしの4コママンガ的なギャグなど、実にテンポや緩急の付け方が素直にうまい。
後で知ったが、本作はインディーズとして、少数精鋭の若者たちで作られたらしい。無邪気にパロディ全開で作るイケイケ精神も含めて、『トップをねらえ!』に通じるものがあるかも。