思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

AVA エヴァ


☆☆★

美女暗殺者ものとでもいうべきか。『ANA』と同じ回文ものというべきか(^^;)
『ルーシー』なんかはもちろん、『ハンナ』や『復讐の女神』なんかとも比べると、ひねったところもない、ごくごく普通のアクション映画と言える。
ただ、本気っぽい女性アクションという意味では、『アトミック・ブロンド』の路線を狙ったのかもしれない。主人公は、がっしりした体格で、数でごまかした『エクペンダブル・レディ』なんかよりは、正統派のアクションを見せてくれる。もちろん、シャーリーズ・セロンには及ばないけど。
暗殺組織の設定や、全体の雰囲気はいちばん『ジョン・ウィック』シリーズに近い。指令を実行する際に電話で「認証コード(思い出せないので、違うかも)〇〇番」「実行コード〇〇番」という暗号というか、公開鍵といか、合言葉というかを確認するのが面白い。
プロの暗殺者だが、標的が殺される理由を知りたくなって、当人に聞き始めた(^^;)ので、組織に釘を刺されたものの、やめないので、結局、同僚から狙われることになる。日本のアニメで何度となく見た展開である。
主人公は、家族には仕事のことを言えないが、久しぶりに帰省したら、母親は老けこんで(というほどでもないが、作中人物いわく)入院してるわ、元カレは妹と結婚するわ、めんどくさいことに。このへんも日本のマンガ、アニメ、映画にありがちな展開だ。
ありがち過ぎて、これを書いている数日後にはすでにオチ/ラストシーンが思い出せないくらい(^^;)
ラストバトルは、下剋上を狙ったおっさんとのホテルでのタイマン。せっかくその娘である美人アサシンがいるんだから、女の子どうしのバトルが見たかったのに。まだまだ日本文化がわかってないなぃ(^^;)
唯一、普通に面白かったのが、闇カジノの入り口が、ビルの横に並んだ仮設トイレ(ダミー)を通り抜けてビル内に入るようになっていること。
そういえば、屋外だが、公園の祭りの最中に、仮設トイレを通り抜けて変装する映画があったなぁ。