思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ノロワ

ケーブルテレビの紹介文によると、「演劇的な演出と、劇伴演奏を画面に映す斬新な演出」とあったので、興味を惹かれた。
結果は、全然合わなかった。普通にダメダメ映画ちゃうん?!
まず、演技・演出が小学生のお遊戯レベル。「ここをこう通ってきて、ここに止まって、立って、誰の次にセリフを喋って」という段取りがおもいっきり透けて見れるかのよう。
動きや立ち位置にも、それぞれの登場人物が喋っていない間に何を考えているのかさっぱり見えない。つまりは、役者がキャラクターの心情を理解して演技しているように見えない。だから小学生レベルだ、と言っているんです。
もう一つの興味たる、劇伴うんぬんだが、出てくるのが(女)海賊のアジトである城なので、虚心に観たら、王侯貴族の城には道化師がいたみたいに、音楽家も飼っていて、演奏の練習しているようにしか見えないのだ。そもそも曲も場面に合ってないし。てっきり、画面の手前に(メタレベルで)オーケストラが映り込んでいる、つまり演奏者ナメで本編が映るのかと思っていたのに。

1976年 フランス