思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『Nile ナイル』☆☆★

東映エクストリーム」チャンネル。どの辺がエクストリームなの? エクストリームに平凡なのか?(´д`)
吉村作治原作、というからその時点でかなりのキワモノ感が漂う。序盤には役者として出てくる(しかも本人役ではない)し。おまけに思ったほどヘタじゃない(^_^;)
吉村作治が小説を書けるとは思えないから、原作、というより原案程度じゃないかなぁ。『ダヴィンチ・コード』とかのように、専門家、本作ならエジプト考古学者ならではの視点なんかは全然ない(´д`) よくあるスパイ小説あるいは国際謀略もののベタベタなストーリー。
誘拐事件がなんとなく解決するとか、突っ込みどころは満載。
何よりも、全体の展開とか描写が『ゴジラVSビオランテ』にそっくりなのがなんとも(´д`)
それでも観られるものになっているのは、現地ロケならではの空気感(太陽光)と、服部克久氏の劇伴によるところが大きい。画面のルックも非常にレベルが高い。現地人のエキストラも雰囲気十分で、逆に役のある俳優の方がチープなのも『ゴジラVSビオランテ』と似ている(^_^;) それと哀川翔とか、演技がヘタな宍戸海とかが出ていることもあって、主演の渡瀬恒彦とか津川雅彦なんかがいないシーンでは、Vシネ的なチープさが漂う。
主役の通信社の1社員の癖に、やたら武闘派なのは渡瀬恒彦の影響なのか?

1999年 日本