思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『初女と初恋の森』☆☆

R15のピンク映画。森の奥で自殺しようとした青年の隣に、お尻を丸出しにした(うんちをしようとした)女性が・・・。というところから始まる。
女性は林業に従事する人で、青年は彼女についていって、親方の元で住み込みで働くことになる。
親方の、若妻との夜の営み、青年の妄想、そして元アイドルだったという女性と主人公の(最終的に)絡み、中盤にやってくるアイドルの追っかけ女子などのベッドシーンがある。
エロ映画なのに、仕事って何だ? 木と人間の関係など、ちょっと高尚っぽいテーマを入れているのが、なんとも。作家性を入れ込んでいるとも、小賢しいとも取れるのだが、本作においてはどちらでもない(良くも悪くもない)、という感じ(^_^;)
それよりも、純粋に良かったのが、山(森)の空撮。多分ドローンじゃないかと思うが、敢えてほとんどカメラ(ドローン)は動かさず、木々のコントラスや細部がバキッと出ていて、これが入る最初と最後だけはハリウッド映画にも負けていない格調が感じられた。
あと、主演のあべみかこが、ちょっと内田理央(『仮面ライダードライブ』)と坂本麻弥(H系女優)を合わせたようで、個人的には好みだったかな(^_^;)
俳優陣の演技はまあそれなりだったが、ちょっと気になったのが親方。渋いタメのある喋り方と思わせて、単純に演技に慣れていないだけ? という気もする。

2020年 日本