思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ドラゴン

☆☆☆★

ロシア映画。香港のカンフー映画ではない(^^;)
サンテレビの深夜でやってたので、どうせビデオスルーなみのC級映画かと思いきや、映像の素晴らしさに、思わずいつどこの作品か調べたくらい。モノトーンっぽい、抑えた色調の雪の村に、赤い実だけが映える、色彩設計が美しい。
事前情報ゼロで観たので、最初は『ロード・オブ・ザ・リング』のような正統派ファンタジーかと思ったら、実は女性向けの恋愛ものだった(^_^;) 要するに『美女と野獣』である。本作では狼男ばりに、序盤から、ドラゴンがロシアバレエ団か?! というくらい肉体美の青年に変身するのが明かされる。さらってきて生贄になるはずだった主人公と、二人で島で暮らすのが主なところ。
この島が見どころの1つで、最初は怪獣の口みたいな岬だなぁ・・・と思わせて、実は御先祖の巨大ドラゴンの骨だった、というのも面白いし、C Gも実によくできている。内部の骨粗鬆症みたいな部屋は、なんか地道にやってる劇団のセットみたいだったけど。
ラスト、どう考えてもわがままな主人公に、ドラゴンを退治しようとした勇者(?)が槍投げを止められるなど、モテない男どころか、一般常識に照らしても納得いかないのだが、恋する乙女心のある人なら、これでいいんだろうなぁ・・・(´д`)
あくまでもファンタジー世界を舞台にした恋愛映画として観るべし!

類似作品が山ほど出てくる類のタイトルで困るが、下記の制限で調べたら特定できるだろう。

2015年 ロシア