☆☆☆★
東野圭吾原作で、キムタク主演、テレビ局製作映画ということで、全然期待しないで観た。
まあ、思ってたほど酷くなかった(^^;)
いちばん驚いたのが何より、ながら観だったこともあって、エンドクレジットで「明石家さんま 友情出演」とあって、「えーっ？！ どこに出てたの？？」ということ。ながら観でも声で絶対に分かると思うので、もしかして変装かつ声なしで映ってた？？
ちょっとコメディ要素もあったこともあり、『有頂天ホテル』っぽさを強く感じた。
物語としては、ラストで、実は総支配人も知っていたことが明らかになるので結果オーライだが、捜査方針に関わる重大な判断を、受付嬢がしていいの？ というのは観ながらではかなりひっかかったところ。
まさしくテレビドラマの悪弊そのもの、を体現しているのが、全編に劇伴がなりまくること。もちろんそれが『スターウォーズ』的な、場面と感情の動きに即したものであるならばいいのだが、本作では服部隆之氏の『王様のレストラン』とか、『古畑任三郎』的な、大袈裟なタイトルテーマ的な曲。場面によってアレンジを変えるわけでもないので、本来の劇伴の効用とは正反対のマイナス効果。全てのシーンが単調に感じられるのだ。ある意味、本作における最大の
以下ネタバレ
ミステリーとして、途中のプロットが伏線になっているのはいいのだが、リアリティという意味では問題が多い。そもそも緯度と経度か、ピンポイントで犯行予告現場がホテルだと断定できるのか？ だからといって捜査員総出で潜入捜査するか？ そこへかつて合同捜査した事件の相棒が訪ねてくる、というのもどうか。
伏線として脚本の上手さを感じたのは、ホテルマンならではの、男女問題の扱いを組み込んだところ。
