思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

海外特派員

☆☆★

第二次世界大戦前の39年、アメリカの新聞社のイギリス特派員が、陰謀の現場を目撃する。
平和団体の会長の娘とのロマンスと、陰謀を追う狭間での葛藤と、そして戦争の勃発を阻止できるのか?
どこまで史実に基づくものかよく分からないが、前半はよくあるスパイもの。陰謀に巻き込まれたが、周囲に信じてもらえない、というあたりも定番である。その割に、一目惚れに近い形で重要人物の娘と婚約までしてしまうあたりもご都合主義っぽい。
昔の白黒だと、被写界深度が浅いこともあって、背景が描き割りなのか、スクリーンプロセスなのか判別しづらい、というか、どれも実景じゃないように見えてしまう(^_^;)
クライマックスでは米英の大陸横断航空機をドイツ戦艦から射撃され、墜落する。命からがら救出されるが、最後はイギリスでの放送中に空襲に遭い、どうやら死んでしまった、という『世界大戦争』ばりのラスト。
第二次大戦に至る欧州の歴史を知らないと、楽しめないかも。