『ナイトクローラー』
☆☆☆★
テレビ業界の下請けというか、現場カメラマンを主人公にした作品。犯罪すれすれというか、倫理観なんてぶっちぎりの、もうノワールと言っていい。ピカレスク・ロマン?
自分から犯罪を作るところまではしないが、死体を移動したり、果てはライバルの車に細工したり、ドキュメントの「やらせ」問題を考えさせられたりもしなくもない。
ナイトクローラー [Blu-ray] ギャガ 2016-02-19 |
『ーエクストラ』とは異なり、いわゆる海外旅行ムックに近い。ご当地情報とプラモを絡めている。『モデルグラフィックス』の田宮ヨンパチトムキャット特集でもイラン情報があったが、あれをまるまる一冊使ってやったような感じ。二百ページくらい、しかもオールカラー。
プラモ専門誌としては、ロシア兵器プラモ好きで、なおかつ、だからロシアまで旅行してみよう、という人向け。ロシア好きで、ブラピに興味がない人は間違っても買わないだろうし、非常にニッチなターゲットの雑誌である。
プラモ誌としては、ハウツー記事も少なめで、やはりどっちつかず。完成写真そのものは大きめだが…。
ま、最近の「ホビージャパン」は、アイドル的なキャラ推しなんかもあり、ひとことで言えば、『ホビージャパン』丸ごと一冊を使ったロシア特集号という感じ。
ホビージャパンnext Spring 2017 (ホビージャパンMOOK 779) ホビージャパン 2017-03-10 |
『空母いぶき(6)』
☆☆☆☆★
ついに島での上陸部隊と、中国軍との衝突で戦死者が。サヨク的に言えば戦争、開戦である。
敵に捕らわれた住民の保護作戦という具体的な作戦は、まるで(変な例えだが)ハリウッド映画のようだ。
人質にとられた住民の保護と、領土は断固取り返す(死守する)という作戦のジレンマは、見所であり、そして現実的な政治・軍事的課題であろう。重機関銃から空挺対応装甲車、ステルスヘリまで、ミリオタ的な見所も多い。
空母いぶき 6 (ビッグコミックス) かわぐち かいじ 惠谷 治 小学館 2017-02-28 |