思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

エヴェレスト 神々の山嶺

☆☆★

川井さんが作曲した映画や、と思って録画したのだが、全然川井さんぽくない。おかしいな……と調べたら、川井さんが担当したのは『オーバー展開エヴェレスト』だった(^^;)
物語、予想通り通り、日本映画にありがちなダメダメ展開(´Д`)
登山技術は凄いが、独りよがりな登山家・羽生ジョージを、安部譲治……じゃなかった、阿部寛が演じる。彼の本領は、ゆくえふなりも、現地妻と結婚して、V 6岡田演じるカメラマンがエヴェレスト麓で発見したあたりで発揮される。まるで現地人にしか見えないのだ。
人間ドラマはメチャクチャだが、ネットのレビューとかによれば、原作を端折って、恋愛と名台詞と名シーンだけ残したから、こんな結果になったっぽい。興味をひかれたのが、羽生には実在のモデルがいるらしいこと。命綱で宙吊りになって、片腕を怪我で使えない状態から、片腕と口だけで25メートル登ったのが事実なら、原作も、夢枕漠作品は長くても読みやすいので、読んでみるかな?
現地に行ってロケしたらしいのだが、吹雪や、アップになると背景やライティングの関係で途端にセットであることがバレバレになるのがいただけない。
それだけなら見る価値なかったのだが、最後に阿部寛の凍死身体が、ギリシア彫刻みたいで美しかったので、これだけでも観る価値ありかも(^^;)