大ファンではあるが、いまさら感も正直否めなかった。でも、やはり面白い。絵の巧さも圧倒的だ。
『Ｃキラ編』☆☆☆☆
ニアがチープ（cheap）なキラと喝破する通り、模倣犯だが、自分で生きる希望をなくしたと表明した高齢者を殺すという、安楽死問題と社会保障問題を絡めた社会派でもある。直接の続編という意味でも興味深い作品。
『ａキラ編』☆☆☆☆★
直接は明言されていないが、高齢者問題は背景として出てくる。矢神月とは違った意味で頭のいい田中実が、デスノートの全く違った使い方を考えつく。王手飛車取りともいえるアイデアで世界を翻弄するが、死神世界の後出しジャンケンによって幕引きとなる。まさしく優れたミステリーのお手本ともいえる秀作。密かに、日本政府の負債だけでなく、それ以上の資産があることも示唆していたり、わかってるやん！
『Ｌ One day』☆☆☆★
Ｌの私生活を描いた、小畑氏のギャグセンスが光るシュールな話。
『Ｌ the wammy’s house』☆☆☆☆
Ｌが孤児院に入り、犯罪捜査に向かうまでの話。
『鏡太郎編』☆☆☆☆
読みながら、鏡太郎ってどこかで見た気がする……と悶々としながら読み終えた。裏表紙によると最初のデスノートの物語ということだが……。まだ思い出せない(^^;) それはともかく、消しゴムで名前を消したら生き返るとか、もう一つのデスノートとか（ネタバレすまん！ 短編かつオチではないので許して）、まるでコロコロか、ジャンプでもより子供向けの人の新人賞みたいなプロット。
これ以外に、4コマが実に面白い。情報密度も高く、どれも１ページのギャグマンガを圧縮したようだ。これも大場氏の原作があるのか、実はギャグマンガ家である小畑氏が一人で考えているのか？
