思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

スタンドバイミー

☆☆★

たぶん私には合わないことは予想できてが、吹き替えならプラモ「ながら見」できるな……という感じで視聴。
結果は、やはり予想通り、というところ。
まずは某映画レビュー動画で「本国アメリカでR指定なのは許せん」というものがあったが、そらそうやろ。12歳のクセにタバコ吸ったりするのは、百歩譲って、アメリカにはそんな州もあるのかもしれないから目を瞑るとしても、原語ではたぶんファックだの何だのの汚いスラングが頻出する、むしろそっちがアメリ映倫に引っかかるだろう。
死体探しという、背徳感のある、中学入学を控えたひと夏の冒険を描いたもの。確かにこれ、語り手が、メンバーのうち、大人になってからの回想という形式(ナレーションが、当時を振り返るモノローグになっている)からもわかる通り、別に子供に見せるための映画じゃないやろ? 子供用なら、そんな視点は必要なく、冒険が成功するかどうか、ハラハラさせる現在進行形の描写でいい。
私が乗れなかったのは、同年代の時に友達がいなかったわけではなく、そんな昔は良かった的な懐古調が好きになれなかったのかもしれない。『三丁目の夕日』とか『おっぱいバレー』とかと同じ。
誰かの感想であるったが、パイの早食い競争のシーンは、そもそもが少年が夜にするお話の映像化で、いわば作中作。完全に不要なシーンだ。試写会の反応で、あまりに地味だ、というのがあったから追加したんじゃないかなぁ。ヒルのシーンも同じ理由で怪しい。
真面目なツッコミとして、鉄橋を歩いて渡っていたら、後ろから汽車が来てピンチ、という絶対に轢かれないやろ、という(たぶん、有名であろう)シーン。線路じたいから走行音が伝導するので、汽車がそうとう遠くにある段階から分かるはずで、あんな近づいてきたから慌てる、なんてことにはならないのだ。
名作とされてることと、ほぼイコールだけど『ジョジョ』のスタンドの元ネタだから観てみたけど(´Д`)