思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

水戸黄門(1957)

☆☆★

東映オールスター映画、ということなので観てみたが、考えてみたら、誰も知らないのに、スターもエキストラも区別つかないやん(^^;)
とは言え、スリの町人役が二枚目だとか、先生役がやたら目力がある、素で歌舞伎メイクみたいだとかは分かる。
クライマックスの殺陣も、『少林寺』のあとだと、ごっこ遊び程度……かと思いきや、意外と格好いい。黄金時代の職人芸恐るべし。
ストーリーは、水戸黄門だから、推して知るべし。冒頭の掴みとして、犬公方に困っている庶民に対して、黄門が野犬の皮を剥いで将軍に送りつけ、しかもそれで将軍が生類憐れみの令を止める、というご都合主義の極み(^^;)
その後は、登場人物や藩は変えているが、まんま忠臣蔵。まあ、型こそが醍醐味だからね。
黄門さんが印籠をスられるシーンもある。もちろん、このスリはいいもんなのですぐ返されるわけだが、印籠をスられてボコボコにされる黄門、という展開も楽しそう(^^;)