思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『ソウ』
☆☆☆★

大どんでん返し映画として度々挙げられる作品なので、期待してみたが、言うほどじゃなかった。
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こちら「すぐわかるお」で徹底的にツッコミを入れているのでそちらを参照して欲しいが、要するに脚本のアラが多いのだ。
DVDに2分ついているメイキングで監督(若い!)が言っているが、18日で撮影したという低予算映画。つまりはフォックスチャンネルでやっているようなアメリカのテレビ映画並みのC級並びにZ級に類する作品だろう。それが、カルト的な人気になったばかりに次々に続編が作らられるハメ(?)になっているだけに感じる。
ただ、それらの周辺情報を抜きにした感想として、何故、『キューブ』のように1部屋に限定した作品にしなかったのか? という疑問は大いに思った。
最初はてっきり主人公が監禁された部屋だけで終止するのかと思ったら、連続監禁殺人犯ジグソウを追う(無能な)刑事たちや、監禁された二人の回想シーンが何度も入る。
本作におけるツッコミポイントは、要するに部屋の外のシーンが入ることによって発生しているものがほとんどなのだ。
制作過程を考えると、作品世界内の生合成まで考えず、視聴者目線でのツイストだけしか考えていないで、その場で思いついた小さなどんでん返しだけを盛り込んで行ったから、破綻だらけの映画になったのだろう。

以下、ネタバレ

初めて観た時からすぐに突っ込んだポイントは、「そこじゃ何が起こっているか全然よく見えないやろ!?」ということだろう(^_^;)