思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

デッドプール2

☆☆☆★

やっぱり、面白そうなところはいくつもあるのに、あと一歩で萎えてしまう、惜しい映画。簡単に言えば、シリアスなシーンがまだまだ多すぎる。
今回は前作にも増してデッドプールが死ぬのは、良い続編(^^;)
敵も味方も、容赦なくあっさり死んで行くのも良い。
唯一の純日本人、忽那しおりがエックスメン役で出演し、これがまためちゃくちゃ可愛い。日本人だからそう感じるのかも知れないが。
全編に出てくる(反)差別ネタは、米国人ならともかく、日本人にはどうでもいいテーマでは?
ヒーローものとしては、はっきり言ってダメダメ。最大の、問題は、ラスボスが明確でないこと。サノス男かと思いきや、炎デブ。かと思いきや、最悪のミュータント囚人が解放される。いったい誰が悪役やねん? と、全く映画を通しての盛り上がりがない。
面白いのは、デッドプールが何回も死ぬところ。冒頭でバラバラに爆発し、頭をゾンビコントみたいに棒に突き刺されたり、胴体真っ二つにされたり。それからの再生中には、トカゲの尻尾みたいに赤ちゃんの下半身が生えてくる最中が映されたり。
もちろん、デッドプールの急造チームが格好よくパラシュート降下したらほぼ全滅するところなんか、リアルで最高!(訓練したことがないんだから、こうなるこが当たり前だろう)
その前後で活躍する黒人女の能力がこれまた凄くて、なんと「ツイてツイてツキまくる」ラッキーマン(幸運人間)なのだ。これ、自分の意識せずに自動操縦型の、最強のスタンドでしょ?(^^;)
タイムマシンでやってくるサノス男に「ターミネーターか?!」って突っ込んで欲しかった。
全体的に、やっぱり日本のギャグマンガや、『銀魂』なんかのアニメと比べると、モヤモヤするのは相変わらず。