思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2021-11-27から1日間の記事一覧

機動模型超級技術指南

林哲平 ☆☆☆★ ホビージャパン季刊誌(?)『ガンダムフォワード』の連載をまとめたもの。通常の雑誌作例の制限をとっぱらった作り込み、というふれこみだが、毎号載っているので、締め切りとかがなく、作り込んだ作品が完成したら掲載している不定期コーナー…

地球温暖化のファクトフルネス

杉山大志 ☆☆☆★地球温暖化に対する反証、というより、地球温暖化じたいがフェイク(こうは書いていないが、白人たちによる21世紀の世界支配戦略)であることを、データを列挙して示したもの。 本書を見れば、マスコミで無条件的に前提として言われることの…

ランボー

☆☆☆小学、中学時代にテレビで観たような気もするし、観てないような気もする。今回、改めてささきいさお吹き替え版を視聴。 ながら見をしてたので、より顕著だったのだが、ランボー、極端にセリフが少ない。ほとんどうなり声ばかり(^^;) 内容は『スマホを落…

ヤマタイカ(3)

☆☆☆★内容はすごいんだけど、絵柄としてはちとダサいのが惜しいよなぁ……。直接には背景の絵そのもので見せる、文字通り世界観じたいを構築するタイプの作家、とでも言えるだろうか。連載は88年とかなので、時代的にしょうがないのかもしれないが。 大仏が動…

名画小説

深水黎一郎 ☆☆☆★ 河出書房新社芸術探偵シリーズではあるが、ミステリ様相はほぼなく、倉坂鬼一郎なら『田舎の事件』、作者の作品なら『午前3時のサヨナラ・ゲーム』などのナンセンス・ホラーに近い。ショート・ショート集。てっきりどこかの連載だと思った…

ヤマタイカ(4)

☆☆☆☆時に交信しつつ、リアルタイムに神子に援護射撃を与えていた卑弥呼が、死ぬ、というのはミステリーではちょくちょくあるミスディレクションだが、ハードSF派の私からすると、ギャグにしか見えないけどなぁ(^^;)新開誠版『君の名は』とかね。 神子たちの…

『最後の戦い』☆☆凡庸なタイトルだが、リュック・ベッソンの初期作品。なんと白黒の無声映画なのだ。厳密にはセリフがないだけで、吐息や効果音は普通にある。セリフがなくてもわかるように、チャップリン的な、リアリティよりも、パントマイム的なオーバー…