思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『イグジステンズ』☆☆★
アメリカのテレビ映画くらいのレベル。新開発の斬新なゲームのテストプレイ時に、人気ゲームデザイナーに嫉妬する凶漢が乱入し、発砲……逃亡するゲームデザイナーの女が主人公で、ゲーム会社の広報担当がバディまたは狂言回しのし。
テレビ映画レベルと書いたのは、とにかくストーリー的にはツッコミところ満載だから。オチも完全に予想通り。
ただ、見所が全くないかと言えばそうでもなく、B級好きなら、記憶に残るビジュアルがいくつかあった。
まず、冒頭に出てくるゲームのコントローラーに目を疑った。どつ見ても胎盤に乳首がついたもの(@_@) ただ、これはいちおう狙ってやったもので、本作におけるゲームは、脊椎に穴を開けて、そこにプラグという名のへその緒を繋いでバーチャル・リアリティ的にプレイする設定になっている。なんやそら? というのをおいとけば、いちおう作中での整合生は取れている。
ちなみに、拳銃も、ファンタジー異世界SFみたいなデザインで、しかも歯を打ち出す(^^;)ある意味、これが本作で一番面白かった点かも。
途中で、何の意味も2つ頭のトカゲが出てきて、CGかと思ったら、どうもストップアニメの合成のよう。ストーリーに絡まないのにこの力の入れようもB級っぽい(^^;) ちょっと『修羅雪姫』の中盤に出てくるクマだか蝶だかを思い出した。


以下、ネタバレ


あ、ただし、このへんも全部ひっくるめて、ゲーム世界だった、というオチなので、ゲームデザインの一環として、敢えて分かりやすく現実と差別化していたのか?