思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ピクセル』☆☆★

最近の作品で、宣伝もそれなりにやってたせいで、普通の大作映画(A級とB級の間)みたいに見えるのだが、中身はB級とC級の間。平日の午後にテレビでやってるタイプの作品である。
まあ、異星人が80年代のビデオゲームに擬態して襲ってくるという設定からしてバカバカしい(^_^;)
ただ、光エネルギーの異星人という設定はSFファン的にはなかなか考えさせられるものがある。もっとも、本作に関しては何も考えてないだろうけど……。
主要登場人物もゲームオタクばっかりだし。小人を堂々とメインキャラに出すあたりが凄いというか、C級だからこそ、というか……。
CG時代ならではの作品だが、ピクセル表現になってるくせに、ピクセル内部にさらに細かいピクセルがある、という矛盾。
ストーリーは、オタクのくせにドライビングテクニックが卓越してるとか、何より異星人が操ってるはずのドット絵美女がリアルかつ味方になる、などメチャクチャ。特に登場人物たちのドラマ的には好もしいところは何もないと言っていい。
ゲーム的にも、パックマンにせよ、ドンキーコングにせよ、ゲームのルールが変えられているのも不満。まあ、映画としてはアレンジしたいのは分からなくはないのだが……。いちおう冒頭にはオリジナルが出てくるのでね。
ただし、唯一良かったのは、ムカデみたいなインベーダーのスピーディーな動き。

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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2016-07-06